2025/04/03 18:00



はじめに


「夕顔」は、夏の夕方に一晩だけ花を咲かせるウリ科の一年草です。
日本では果実を加工させた「干瓢(かんぴょう)」が特に有名ですね。

古くから日本の食文化に親しまれてきた夕顔ですが、近年ではその健康効果にも注目が集まっています。
今回は、夕顔が持つ栄養価・効果について紹介します。


夕顔の栄養価と効果


『日本食品標準成分表(八訂)増補2023年』(野菜類/かんぴょう/乾)によると、
100gあたり、食物繊維総量30.1g、カリウム1,800mg、カルシウム250mg、リン140mg、マグネシウム110mg
と、食物繊維とミネラルが豊富に含まれています。

食物繊維は腸内環境を整える働きがあり、便秘の改善にもつながります。
カリウムには、体内の余分なナトリウムを排出する働きがあり、むくみを予防・解消する効果が期待されています。
また、カリウムの利尿作用により、老廃物を体外へ排出するデトックス効果も期待されます。


まとめ


夕顔は、栄養・効果の両方において価値が高く、
特に、食物繊維やカリウムによる「整腸作用」「むくみ予防」「デトックス効果」は、現代のライフスタイルにも適した働きを持っています。

今後、干瓢を中心とした加工品の多様化や、機能性食品としての研究が進めば、「和のスーパーフード」としての評価がさらに高まることが期待されますね。