2025/07/10 18:00

はじめに
本レポートは、名古屋大学大学院生命農学研究科・小田裕昭准教授らによる報道資料「お腹ポッコリの原因は朝食欠食+不活動にあり」(2025年3月4日)の内容を要約したものです。
研究背景と内容
メタボ(メタボリックシンドローム(病気の前段階))には、内臓脂肪型と皮下脂肪型があります。
これまで、“中年男性に多いお腹ポッコリ肥満”である内臓脂肪型に関しては、メカニズムが不明でした。
そこで研究チームは、神経切断により活動量が半減したラット(不活動症候群モデル)を使い、
・マイルドな高脂肪食+朝食あり
・マイルドな高脂肪食+朝食抜き
の2群で比較実験を実施しました。
その結果、朝食を抜き、かつ、不活動な状態を組み合わせたラットのみが内臓脂肪を顕著に蓄積、“お腹ポッコリ肥満”が再現されました。
まとめ
“お腹ポッコリ肥満”は、高脂肪食だけでなく、朝食抜き&不活動によって引き起こされることが明らかになりました。
「何を食べるか」に加えて「朝の食習慣」と「活動的な生活」の大切さを示す結果です。
規則正しい朝食+適度な生活活動を習慣化することで、ポッコリお腹の予防に繋がる可能性があります。
参考文献
名古屋大学大学院生命農学研究科 小田裕昭, 他.
“お腹ポッコリ”の原因は朝食欠食+不活動にあり ―生活習慣と食べ方の改善がメタボ予防につながる!
プレスリリース, 2025 年3 月4 日.
https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/upload_images/20250304_agr4.pdf