2025/11/27 21:00

はじめに
英語圏では、口や指を拭くあの布(紙)をnapkinともservietteとも呼びます。
意味はほぼ同じで、辞書でも“serviette(=napkin)”と定義され、用法の違いは地域の言い方の差が中心です。
地域差のポイント
アメリカ:napkinが標準。
日常からビジネスまで幅広くこれ一択。
イギリス・カナダ・オーストラリアなど
servietteも広く通じます(英国ではnapkinも普通に使われます)。
一般辞書はいずれも“serviette=napkin”として説明。
米国圏=napkin、それ以外=どちらでもOK、が実務的な目安です。
隠れた“階級ニュアンス”は今どうなってる?
イギリスでは20世紀半ば、上流は“napkin”、それ以外は“serviette”といったU(上流)/non-Uの語感が語られました。
ただし現代ではその境界は弱まり、クラス指標としては有効ではないとする調査報道も。
歴史的背景として知っておく程度で十分です。
よくある誤解をサクッと整理
紙=serviette、布=napkin?
実はどちらも紙・布の別なく使えるのが辞書の立場。
素材で呼び分けるのは一部地域の俗用です。
英国では“napkin”は生理用品の意味?
“sanitary napkin”という語はありますが、食卓のnapkinも普通に使われます。文脈で判別されます。
由来ミニ知識:語源の物語
napkinは、仏語nappe(テーブルクロス)+-kin(小さい)が語源。
直訳すると“小さなテーブルクロス”。
servietteは、仏語servir(給仕する)に由来。
“給仕の小さな布”といったニュアンスです。
使い分けの実務アドバイス
国際的な案内文・英語メニューなら、napkinが最も誤解が少ない。
英国や英連邦圏のカジュアル表現ではservietteも自然。
上品ぶりを狙って無理に避ける必要はありません(現代ではクラス指標性は薄い)。
まとめ
呼び名がnapkinでもservietteでも、役割(清潔・合図・身だしなみ)は同じ。
地域の言い方を知っておけば、海外のテーブルでも会話でも、ちょっと“通”に見えますね。

