2026/02/05 21:00

はじめに
炎症と聞くと、ケガの赤みや腫れを思い浮かべがち。
でも本当に厄介なのは、痛くもかゆくもないのに体の中でずっと続く、弱い炎症です。
この状態は、加齢とともに起こりやすく「慢性・低度の炎症」として注目されています。
イメージは、体の中に小さな焚き火がずっと残っている感じ。
派手な火事ではないけれど、長く続けば壁紙も家具もじわじわ傷む。
体でも同じで、慢性炎症はさまざまな加齢関連疾患のリスクと結びつく可能性が指摘されています。
そしてこの“くすぶり”に関与するのが食べ物です。
慢性炎症って何?
炎症自体は悪者ではありません。
切り傷が治るのも、風邪で熱が出るのも、体が守ろうとして起こる大事な反応。
問題は、それが弱く長期間続くこと。
慢性炎症は、加齢に伴う免疫の変化、内臓脂肪の蓄積、細胞の老化(老化細胞)、腸内環境など、いくつもの要因が絡んで起こり得るとされています。
食べ物が“くすぶり”を引き起こすパターン
近年よく話題になるのが、超加工食品(UPF)。
お菓子・菓子パン・清涼飲料・インスタント食品・加工肉など、「食べやすい」「保存が効く」一方で、栄養のバランスが崩れやすい食形態です。
研究では、UPF摂取が多いほど、炎症マーカーが高い傾向がしばしば見られる、と報告されています。
食べ物が“くすぶり”を弱めるパターン
一方で、「炎症を下げやすい食」として代表的なのが地中海食。
オリーブオイル、野菜、果物、豆、全粒穀物、魚、ナッツが中心です。
オリーブオイルやナッツを補った地中海食が、炎症マーカーを下げる方向に働いた、という研究があります。
地中海食は、炎症を起こしにくい組み合わせがセットになった食事と言えますね。
もう一つの主役は食物繊維。
食物繊維は消化されにくい代わりに、腸内細菌のエサになり、短鎖脂肪酸(SCFAs:酪酸など)を作る方向に関わります。
SCFAs(特に酪酸)には免疫・炎症の調整に関わる可能性が示されており、腸が整うと“くすぶり”が弱まる、という発想はかなり筋が通っています。
まとめ
炎症対策として「未加工に近い食品中心(野菜・果物・全粒穀物・豆・魚・ナッツ・オリーブオイル等)」という方向性が推されています。

