2026/04/09 21:00


はじめに


食事の話になると、「カロリー」や「糖質量」ばかり見がちです。もちろんそれも大事。
でも、最近の栄養研究では、その食事が体の炎症をあおりやすいか、あるいはインスリンが出っぱなしになりやすいか、という中身も重視されています。

そこで登場するのがrEDIPとrEDIH。
どちらも、食事パターンを生体反応に近い目線で見るための指標です。


rEDIPは「炎症に寄りにくい食べ方」を見る


EDIPは、CRP、IL-6、TNFαR2という炎症マーカーを説明するように作られた食事パターンです。
もともとのEDIPは、点数が高いほど炎症促進的です。
そこで、ほかの健康スコアと向きをそろえるために逆向きにしたrEDIPが使われます。
つまりrEDIPは高いほど、より抗炎症寄りという読み方です。


rEDIHは「高インスリンになりにくい食べ方」を見る


一方のEDIHは、空腹時血漿C-ペプチドを説明するように作られた指標です。
C-ペプチドは、体内でどのくらいインスリン分泌が続いているかをみる手がかりとして使われます。
EDIHは高いほど、高インスリン寄り。逆向きにしたrEDIHは高いほど、低インスリン寄りという意味です。
短時間の食後血糖だけでなく、ふだんの食事が長い目で見てインスリン環境をどう作るか、を見ようとしているのがこの指標の面白いところです。


何を食べると点が動く?


こうした指標は、単に「肉が悪い」「野菜が良い」と言い切るものではありませんが、傾向はあります。
EDIPでは、加工肉、赤肉、精製穀物、砂糖入り飲料などが炎症寄りに働く側に入り、緑の葉物野菜、濃い黄色の野菜、茶、コーヒーなどは反対側に置かれています。
EDIHでも、赤肉、加工肉、バターやマーガリン、フライドポテト、高エネルギー飲料などが高インスリン寄りに、コーヒー、葉物野菜、果物などが逆方向に位置づけられています。


研究ではどう使われている?


rEDIP/rEDIHは、診断に使う検査ではありません。
疫学研究で「どんな食事パターンが慢性炎症や高インスリン環境とつながりやすいか」を見るための指標です。
実際、EDIPは炎症マーカーの予測に使われ、EDIHはC-ペプチドとの関連で検証されてきました。


まとめ


rEDIP/rEDIHが教えてくれるのは、食事には炎症をくすぶらせる方向と、インスリンを出し続けやすい方向がある、ということです。
食事を見直すときも、「糖質を抜く」「脂質を減らす」といった一言で終わらせず、加工肉や甘い飲み物、精製穀物に寄りすぎていないか、逆に、野菜、果物、コーヒーやお茶のような落ち着かせる側が足りているかを見る必要があります。

rEDIP/rEDIHは少し専門用語っぽいですが、言いたいことは「食事は、カロリーだけでなく体の反応でも選べる」ということです。