2026/06/04 21:00

はじめに
飲酒とがんの関係では、「このくらいなら飲んでも大丈夫」と胸を張れる線は見えていません。
WHO欧州は、健康に安全な飲酒量はないと明言し、発がんリスクは最初の一滴から始まると説明しています。
アルコールは「発がん性あり」
まず前提として、アルコールは、ちょっと気をつけましょう程度の話ではありません。
IARCは、アルコール飲料を、人に対して発がん性があるもの(Group 1)に分類しています。
これは「可能性がある」ではなく、因果関係を支持する証拠が十分にある、というかなり強い位置づけです。
口腔、咽頭、喉頭、食道、肝臓、大腸・直腸、そして女性の乳がんなど、身近ながんが含まれています。
飲みすぎな人、だけではない
ここで多くの人が期待するのが、「それは大量飲酒の話でしょう?」という逃げ道です。
ところが、WHO欧州は、がんに関しては安全な飲酒量を設定できないとしています。
さらに、軽い飲酒や中等量飲酒でもがんリスク上昇の証拠がある、と明言しています。
また、NCIも、軽い飲酒であっても一部のがんリスクは上がると説明しています。
つまり、「飲みすぎなければセーフ」という言い方はかなり苦しいです。
たとえば、NCIは、女性では1日1杯の飲酒で乳がんリスクが上がると説明しています。
米国のCancer Trends Progress Reportでも、1日1杯で乳がんや頭頸部がんのリスク増加が示されています。
本人が普通だと思っている飲み方の中にも、がんリスクの話は入り込んでいます。
なぜこんなことが起きるのか
アルコールは体の中で処理される過程で、発がんに関わる物質やダメージを生みます。
その影響は、飲酒量が増えるほど大きくなる一方で、ここまでは影響ゼロ、と言える明確なラインが確認されていません。
まとめ
少なくともがんについては、これ以下なら問題ない、と言えるラインは確認されておらず、軽い飲酒でもリスク上昇の証拠があります。
アルコールは、大量なら危険だけではなく、少量でも安心とは言えないものとして考え直す必要がありますね。

